「ロイヤルホスト」や「てんや」で知られるロイヤルフードサービスが手がけるレストラン「ロイヤルガーデンカフェ」。明治神宮外苑のいちょう並木の目の前にある青山店、飯田橋サクラテラスの飯田橋店など、都心部の最高のロケーションに位置し多くのファンを有しています。
今回はグループマネージャーの遠藤洋亮さんに、既にブランド力のあるレストランがインフルエンサーマーケティングを行う意義をうかがいました。
導入企業様の詳細
- 会社名:ロイヤルフードサービス株式会社
- 事業部:RGCグループ
- 担当者:グループマネージャー 遠藤洋亮様
- 所在地:〒154-8584 東京都世田谷区桜新町1-34-6
- 店舗数:ロイヤルガーデンカフェ 6店舗/ロイヤルフードサービス 441店舗
- 公式サイト:https://royal-gardencafe.com
ロイヤルフードサービスは、「ロイヤルホスト」「てんや」「シェーキーズ」「シズラー」などのチェーンレストラン、専門店などの外食事業を行っている。主要ブランドのひとつである「ロイヤルガーデンカフェ」は、“EAST&WEST”をテーマに、料理のカテゴリーにこだわらず西洋と東洋のおいしい料理と器をクロスオーバーさせ、多くのファンに愛されている。
素敵なロケーション、人々を魅了する料理というブランド。既にファンは多いが新規顧客獲得を目指す
__「ロイヤルガーデンカフェ」はどういうお店なのでしょう?
遠藤さん:さまざまなシーンに対応できるカジュアルレストランです。コンセプトは“西洋と東洋のクロスオーバー”。パーティーはもちろんのこと、女子会など、各種イベントにもご活用いただいています。“おしゃれな自分を体験したい”、そんな人たちに向けたレストランを目指しています。
青山店はいちょう並木の目の前ですし、日比谷店(Q CAFE)は東京ミッドタウン日比谷の6階、渋谷は渋谷パルコの近くとロケーションを大事にしているのが特徴ですね。
__どのようなお客様が多いのでしょうか?
遠藤さん:20~60代までと幅広くご利用いただいています。たまたま寄ってくださるというより、私どもの店をめがけていらっしゃるお客様が多いんです。それだけに新規顧客獲得がブランドの課題でした。
今まで知らなかった人に知ってもらいたい。SNSマーケティングが一番の近道だと感じた
__ユニットを導入いただいたきっかけを教えてください。
遠藤さん:過去の販促といえばチラシのポスティングでした。今は認知度を上げようと思ったらSNSの時代。そう感じていたときに、弊社のブランドの「シェーキーズ」の話を聞きました。(シェーキーズの事案はこちら)
どうしたらより多くの人に情報を届けられるかを考えたときに、ユニットのサービスがしっくりきました。例えばグルメのポータルサイトで店を調べる場合、「青山 レストラン」みたいに検索します。それと一緒で今はインスタグラム上で同じような探し方をみなさんするわけですよね。うちの店を目がけて来てくださる方だけでなく、店の名前すら知らない人に情報を届けることが大切だと感じていました。
さらなる新規顧客獲得を考えたときに、インフルエンサーマーケティングが重要だと思ったんです。それまでインターネットでの情報開示は主にホームページ、グルメのポータルサイトだけだったので、SNSマーケティングこそ新規顧客獲得の近道だと思いました。
Instagramはファンの数のバロメーターになり得る。インフルエンサーマーケティングの効果でじわじわ増加中
__実際にサービスをご活用されて効果は感じましたか?
遠藤さん:SNSでの情報発信は、PR活動なので来店効果測定がしにくいという弱点はあると思うんですね。SNSを見てくださった方が、実際どれくらい店に来てくださったかは正確にはわからない。ただ、「ロイヤルガーデンカフェ」の公式Instagramフォロワー数はずっと追いかけていて、効果を感じています。
Instagramをフォローしてくれているお客様はこれからファンになってくれる方だと思うんですよ。つまり、フォロワー数は今現在のファンやこれからのファンの数を知るためのバロメーターと言えますね。これこそがこれからの時代の顧客資産ということだと思っています。
遠藤さん:ユニットのサービスを活用する前はフォロワー数は3,300人くらいで今は3,800人まで伸びました。月100人ほどフォロワー数が増えている状態で、じわじわ増加している。この“じわじわ”が大事じゃないかと思うんです。グルメインフルエンサーさんの投稿の効果は大きかったんじゃないですかね。
もともと私たちが持っていた顧客とは、まったく違うところに情報を発信してくれることが新規のお客様獲得にもつながったと感じています。間口がどんどん広がっている、それが活用させていただいての実感ですね。
__ほかにはどんな点が良かったでしょうか?
遠藤さん:純粋にインフルエンサーさんの質が良い。拡散してほしい情報を、希望以上の形で投稿してくれたのもうれしかったです。僕が最初に思っていた投稿のイメージは“写真1枚とちょっとした文章”くらいのものでした。
でも、インフルエンサーさんご自身のブランディングもあるんでしょうね。実際は投稿がきちんとしていてクオリティが高い。それに、こちらのブランドイメージを壊すこともないですしね。変な情報の流し方をされないというのは、ブランド作りが大切な我々からすると大事なポイントですね。
__ブランドイメージが壊れてしまうとはどういうことでしょう?
遠藤さん:間違った情報が流れると、ブランドの価値を落としてしまいます。例えば“ロイヤルガーデンカフェで無限にパンを食べてみた”というような投稿をされると、ブランドのコンセプトとは合いません。当然そういった投稿はなく、ブランドイメージに合わせて投稿をしてくれていますね。
また、Instagramに絞ったのも良かったかもしれません。SNSと一言でいってもさまざまな種類がありますが、Twitterはリアルな投稿、Instagramはある意味で非現実・理想のイメージを投稿する場だと僕は考えています。そういう意味でも“自分にとって良い”投稿をする場であるInstagramにアップされる写真や文章は、自然と質が高くなるのではないでしょうか。まるでプロモーションビデオのような動画も上げていただき、感動しました。
遠藤さん:加えて最近はTikTokの投稿も上がるようになってきました。これもユニットのサービスから派生してのことだと思いますが、こちらも質が高いんですよ。ユニットはグルメ中心のインフルエンサーなので、写真の撮影の仕方、食べた後の感想、その表現の仕方が定まっていますよね。
みなさん、グルメインフルエンサーとしてご自身のフォロワーに対してちゃんと伝えようというのが、まず第一にある。だから、投稿自体もとてもわかりやすいんです。
数多くの応募のなかからグルメインフルエンサーを厳選できる。だから伝えたいメッセージがしっかり拡散できる
__ほかには、ユニットに対してどんなことを感じてらっしゃいますか?
遠藤さん:仕組み、導入がしっかりしたサービスだと思っています。まずインスタグラマーの数が多く、応募者も多い。それに質が伴っている。むやみやたらインフルエンサーを呼んでお願いしたら、こんなふうに満足行く投稿ばかりにはなりません。
炎上してしまう危険もあるし、無法地帯になってしまいますよね。それぞれの投稿も会社側でチェックできるし、インスタグラマーひとりひとりをこちらでセレクトができるのもポイントです。ブランドに合ったインフルエンサーを選べる、これが激アツなんですよね。
遠藤さん:ユニットのインフルエンサーさんはルールに則ってくれるし、当日ドタキャンしたり投稿しないなんてこともありません。しっかり管理されていらっしゃるなと感じます。こちらも料理を準備するわけで、しっかり対応いただかないと困ってしまうんです。しかし、これまでに困るといったストレスはありませんでした。管理が行き届いていて、安心できますね。
__インフルエンサーマーケティングを通して良かったと感じたことを教えてください。
遠藤さん:先ほど言ったようにフォロワー数が増えたのはやはり実感として感じているので、これは良かったですね。それだけ認知されていることだし、例えば「いいね」が800付くということは、少なくとも800人がその投稿を見ているということ。数字が出ると効果を感じますね。また、「いいね」をしてもらうとSNS内では違うところにも情報が飛んでいっているわけですからね。
そう考えるとさらに効果が大きいように感じています。「ロイヤルガーデンカフェを知っていますか?」とアンケートして去年と比較できたなら、かなり数字が増えているだろうなという感触はあります。
「ブランド」で展開しているからこその強み。投稿があった店以外にも、好影響を与えられる
__ここまではパーティーコースの投稿でご利用いただいているようですが、反響はいかがでしょうか?
遠藤さん:そうなんですよ。店名に「カフェ」という名前がつくので昼のイメージがあるのですが、以前からは夜にもお客様を獲得していきたいと感じていました。例えば豊洲店はパーティープランの予約が格段に増えています。毎日のように予約が入って、売上げも上がってます。うれしいのは豊洲店だけに投稿の効果があるわけではないということ。
「ロイヤルガーデンカフェ」は複数店舗ありますが、豊洲店の投稿は渋谷店にも日比谷店にも、青山店にも良い影響を与えてくれる。どこのお店で投稿してもらっても、ほかの店にもプラスになるんですよ。違うエリアにある店の投稿を見た人が、その人の近所のお店に来てくださるならそれでOK。「ブランド」で展開しているからこその強みですよね。「ロイヤルガーデンカフェ」の場合はメニューもパーティープランも、各店同じ。ブランド全体の周知が各店の集客に直結するように感じています。
それほど知名度が高くないからこそ「尻上がり」を目指したい。
__今後インフルエンサーマーケティングをどのように活用していきたいですか?
遠藤さん:「ロイヤルガーデンカフェブランドはバズるのではなく“ファンを作る”のが目標」と私はずっと言ってきました。過去に有名人が来てくださりその方の投稿がバズって大行列ができたこともあったのですが、その人気はあくまで一過性のもの。場合によってはブランドイメージの毀損にもつながります。だからこそ、じわじわと増やすことが大切。
ブランド力をさらに高め、それを周知させていきたい。「ロイヤルガーデンカフェ」のような業態こそ5年後、10年後を見据えてブランド力を高めていくことが大事だと思っています。知らない人が多い店だけに、少しずつ業態が拡大していくのが理想的な広まり方なんです。オープン景気という言葉もあるように、飲食店は多くの場合、最初はたくさん集客できてだんだん尻すぼみということが多い。目指すべきはその逆ですよね。尻上がりにお客さんを増やしていきたい。そういう意味でもSNSマーケティングは絶対有効です。なので、今後もユニットと連携してうまくやっていきたいですね。
――本日は貴重なお時間ありがとうございました。これからもブランドのさらなる発展に協力できたらうれしいです!
既にブランド力があるレストランゆえのインフルエンサーマーケティングについて、熱く語っていただきました。実際にフォロワー数アップ、パーティープランの予約増加、投稿があったお店以外への好影響といった効果を感じていただいているようでうれしいです。今後もユニットは、ブランドの知名度向上のお役に立てるよう尽力していきます。